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道草手帳6

2021.08.12

Sです。ちょうど夏休みが始まった方も多いでしょうか。

今回は吉祥寺から少し離れて、東京で一番好きな場所のひとつとそこで見た展示のことを。

【 ルネ・ラリック リミックス展 ~時代のインスピレーションを求めて~ 】

会場の庭園美術館は、明治時代に朝香宮夫妻の自邸として建てられたアール・デコ様式のお屋敷。

それぞれ細部まで装飾の施されたお部屋、階段のブロンズの花模様、円形の書斎、モザイクタイルと大理石の浴室…。

建物自体が作品のようで、何度訪れても展示とは別のところで陶然と立ち尽くす時間があります。

入口のガラスのレリーフやシャンデリアを手掛けたラリックの展示がこの場所で見られることを、とても楽しみにしていました。

静かに夏の光を受けるガラスたち。

テーブルに映り込む影が不思議な色で、いつまでも眺めていられそうでした。

ラリックといえば豪華でロマンチックなイメージだったのですが、描かれるさまざまな植物や動物の忠実さに驚き。

装飾のモチーフとしての花、というより、生き物の素朴な力強さとそれを見つめる優しい眼差しを感じました。

実物を見ているだけでは気が付かなかったかたちを掬い取って、あらためてそのうつくしさを示してくれているような。

一緒に行った友人は植物の好きな人で、彼らは人間のために美しいわけではないから、と話したことを考えたり。

そしてやっぱりとびきりロマンチックです。

こんな香水瓶が実際に世界中の鏡台に並んでいたなんて、と羨ましい気持ち。

予約制ということで館内はかなりゆったり。

場所と作品が鳴りあって神聖な空気が満ちていました。

夏の終わり頃まで開催しているようです。

 

【 TAPIR /タピール 】
並べたくなる飴色の小瓶。
オレンジがほんのり香る天然素材のレザーケアオイル。


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