THE NATURAL SHOE STORE

MENU

春の号令

2019.03.02

ほんとうに不思議なことですが、


あるときを境に、


お客さまがたがまるで申しあわせたかのように
春めいた靴下をお求めになりはじめるのです。



今年はちょうど、先週がそうでした。

(↑ やわらかなエフスタイルの靴下とロインツ)


こと靴に関しては、そこまではっきりとしておらず、


冬の靴下に関しても、そこまで、なのですが、


春に向かう靴下だけが
なぜか…。

(↑ ROTOTOのリネン素材の靴下とカルフ)

そんなことを考えていたら、
チェコの作家、カレル・チャペック『園芸家12カ月』のなかの一文を思い出しました。
(“園芸おじさん”カレル・チャペックによる、園芸に取り憑かれた人びとをユーモアたっぷりに描いた作品です)


ある日、いち園芸おじさんであるチャペックは、庭の木の枝先に春の到来を見つけてしまいます。

朝はまだ茶色だった枝に、なにやらちいさなみどり色のものが


- - - - - - - - - - - - - -
おや!
こうして書いているあいだに、
あの、「そら!」という神秘な声が鳴りわたったらしい。

(中略)

うぶ毛をはやしてねむっている芽よ、目をさませ。
スタートの命令が、もう出たのだ。

『園芸家12カ月』カレル・チャペック著 「3月」の章より
- - - - - - - - - - - - - -


たぶん、
この「そら!」という神秘的な声が
私たち人間の耳にも届いているのです、

それとは知らぬうちに。


それで、きっと靴下を




もしまだ春の号令を耳にしてないよという方は、

一歩外に出て
誰かの庭や、道端の草を観察してみてはいかがでしょう。



運が良ければ、この時期はほんとうに春の到来の瞬間に出会えるかもしれません。





さて、36日は啓蟄。

脱皮するように、そろそろコートやブーツを着納めしたくなってきました。


春の靴下も、春の靴も、
少しずつ揃い始めております。


お店にも、どうぞ春を探しにいらしてください。

(↑ ようやく到着しました、オリジナルブランド「hibi(日々)」の靴。あたらしい日々に。

———————————————

うららかな春の日には、
ジャズのスタンダード「私の青空」という曲が聴きたくなります。

エノケンがカバーしたものも好きですが、



吉祥寺の名店、焼き鳥の「いせや総本店」を愛した高田渡の歌う「私の青空」もまた、

わたくしは大好きなのです。

 

(y.t.)


PAGE TOP