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[神宮前店]『うたい歩いて』歌詞をつくるワークショップを終えて(2019/4/10)

催し等のご案内

4/10、花曇りの水曜日。
迎えた、『歌詞をつくるワークショップ』の夜。
肩と背には大きな鞄と大きなギター、足元にはまだ初々しい、duckfeetの靴。原宿駅からの道のりを冷たい雨に打たれながら、石塚さんは少し早めに会場へやって来てくれました。

場が開くまでの束の間の時間、静かにギターを手にして春靴の入荷を知らせる案内文を歌にのせる石塚さんは、場に心身をチューニングしているように見えました。とても愛おしいお姿でした。

日も暮れた頃、参加者の皆さんをお迎えして、神宮前店は石塚さんに導かれ、ひとときの見えないものを「感じ合う」空間となりました。

手にした旋律と音を前にして、自ら辿った道や感じる景色を遠く近くから、内から外から眺めては、時に「わからなさ」に立ちどまる。そうしながら、拾い、手放し、また拾っていく記憶や感覚の無数の欠片。

掘り起こされて捉えるものは、確かなようで不確かで、時にわからなさを含んだままに、自らことばの輪郭を引いていく。

石塚さんは、そうして書かれた一人一人の歌詞の世界を、ご本人とのわずかなやり取りと直筆の文字から汲み取って、その場で旋律に乗せていきます。

誤った力を加えたら、シャン‥と割れてしまいそうなシャボンの玉を、やわらかな両手で掬って宙に放つように。

シャボン玉は場を包み、虹色に揺れ浮く中で、誰かのことと自分のことが混ざり合う。重なり合う。そこに在るわからなさは、わからないままでいい。そのあわいで繋がる、不思議な時間。

自分の言葉を探すとは、いのちの歩みを振り返り、いのちの在る場所、自分の立つ場所を見つめ直すことだと思う。自分の内側に降りていくことは、わからなさに出会うことだとも思う。

内側に何処までも続く世界のことは、どんなに探しても見つかるものではないかもしれない。そんなあわいのところで、繋がり合っているのかも知れません。

身体では感じ切れない、わかることと、わからないこと。一度放って、響きの中で感じ合う。一人ごとでは決してない素晴らしいわからなさを、いのちはみんなで分かち合っているのかも知れません。


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今月、4/21には神奈川は大磯で、石塚明由子さんの『歌詞をつくるワークショップ』が開かれます。

◉歌詞をつくるワークショップ[終了しました]
4月21日(日)17:00〜 ¥4,000円 (drink付き)
場所: 今古今
神奈川県中郡大磯町大磯55
お申込: 0463-71-5741
https://conccon.com/

ナチュラルシューストア神宮前店では、石塚明由子さんを再び迎えて「うたい歩いて」イベントclosing liveを行います。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

◉うたい歩いて closing live[終了しました]
石塚明由子 × イシイタカユキ
4月18日(木)19:30〜 ¥2,500
場所: ナチュラルシューストア神宮前店
お申込: 03-5775-6870
www.thenaturalshoestore.jp/journal/utaiaruite3/


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